他者・地域に貢献する姿勢を育むボランティア活動(兵庫県・高校生)

春の交通安全啓発チラシをドライバーに配布するボランティア活動を通して、他者との交流を持つ喜びと、地域貢献への実感を得ることができた。生徒にとってより地域の方との交流、貢献しようとする意欲が沸いた活動になり、活動の場面で自身の新たな一面を実感する機会となった。活動中の生徒の表情も当日の日差しのように眩しかった。

 

ボランティア実施:2013/4/4

計画・進捗

取り組みの初期段階として、他者及び地域に貢献しようとする姿勢を育むことを目的とした。以前から、交通安全講習会等でお世話になっている養父警察署から、春の交通安全運動における安全運転啓発チラシ配布のボランティア活動の機会をいただき、参加する方向に話を進めていった。

事前打合せ ・ 事前学習

本校の取り組みに賛同し、生徒の実態など理解していただき、養父警察署交通課長と活動場所、活動時間、活動の流れなどの打ち合わせをした。
事前学習として、ボランティア活動をする目的を確認した。公共の交通機関より自家用車で移動する方が多い地域ということ。交通安全の観点から自分たちが安心して暮らせるようにするには、どんなことができるかを話し合った。いくら注意していても、自分の身を守れない時もある。車やバイクとの事故が挙げられ、ドライバーの方にある期間ではなく、どんな時も安全運転をしてもらいたいという意見でまとめられた。ドライバーの方に気持ちよく受け取ってもらう為の工夫を、ロールプレイングをし本番に向け練習をした。

当日の様子

安全運転でよろしくお願いします!
安全運転でよろしくお願いします!

4月4日、養父警察の方々が国道から側道に車を誘導し、地域のボランティアの方々と一緒に、安全運転啓発チラシをドライバーに配布をした。遠慮と照れからなかなかドライバーの方にチラシを配ることができず、地域の方々が素早くドライバーに近づいて渡すことに戸惑っていた。それを見ていた警察の方が配布しやすい場所に車を誘導し、地域の方も生徒が優先的に配れるようにしてくださった。初めは全員かたまって行動していたが、徐々に自ら動いて積極的にチラシを配ることができた。笑顔で「春の交通運動が始まります。安全運転をお願いします。」と元気に配る姿も見られた。ロールプレイング以上に、素晴らしい笑顔が本当に印象的で、ドライバーの方も笑顔で快く受け取っていた。最後は、警察署の方に「ありがとう。ご苦労さんでした。」と、笑顔で対応していただいた。

事後学習

当日の様子を振り返られるように、写真や動画で自分たちの姿を見せ、その後、ワークシートで目的を達成できたか考えさせる時間を作った。ワークシートでは、印象に残った一場面(配る側も気持ちよく配れた場面)や、当日工夫したことを記入させるようにした。その後、一人ひとり発表することで、共通の工夫「笑顔で配る」、個人ごとの工夫「話す速度」「受け取りやすい渡し方」など理解でき、自分だけでは考えられなかったプラスの観点を学べるようにした。最後に、目的(他者・地域貢献しようとする姿勢)が自然に達成できたことを確認し、全員が良い顔で事後学習を終了できた。

所感 ・ 振り返り

地域との交流が持てる機会はとても大切だと思った。短い時間ではあったが、本校の生徒と触れ合うことで地域にも活気が溢れると思った。生徒たちにも、地域・他者貢献しようとする姿勢、態度が養われた。また、このような活動をきっかけに上手に自己表現できるようになると感じた。継続的に活動することで、生徒自身の自信に繋がるのではと期待している。今後は、より深く人と関わったりするようなボランティアを通じて、貢献しようとする姿勢、態度を育てていきたい。

ただいま、スタンバイ中。少し緊張しています。
ただいま、スタンバイ中。少し緊張しています。
カメラの前でも頑張りました。
カメラの前でも頑張りました。
地域の方々との触れ合い。やさしく教えてくださり、ありがとうございました。
地域の方々との触れ合い。やさしく教えてくださり、ありがとうございました。

主催団体・参加者

私立 第一学院高等学校 養父校

男子3名、女子4名