生徒の書いた記事が新聞に!(千葉県・高校生)

朝日新聞の姉妹紙として、タウン誌を発行している「朝日れすか」さん。今回は、地元”柏”の商店会会長さんと、新しくオープンしたプリント工房さんを取材をするということで、生徒たちも一緒に同行させてもらい、実際に取材の体験を行いました。そして、生徒自身が取材して作成した記事を「号外」として作成していただき、さらに地元柏のタウン誌「ASA西柏かわら版」として、校舎近隣および周辺宅に発行されました。

 

職場観察実施日:2013/4/30

計画・進捗

最初の取り組みと言うことで、全くの外部よりキャンパスとの繋がりで選択。目的達成やその場での新たな取り組みにも対応しやすいと考え、広告でお世話になっている「朝日れすか」さんにジョブシャドウイングを依頼。「生徒のために何かできることがあれば是非」と、こころよく受け入れていただけました。今回は生徒に情報ツールの代表的である新聞における作成過程や取材の仕事を知ることに挑戦させ、伝えることやその仕組み等を知る機会で計画しました。

事前打合せ ・ 事前学習

4月30日(火)事前学習にて、朝日れすかさんの企業活動を知るため、企業概略の資料を元に事前学習を行いました。更に、実際に発行されている「朝日れすか」「朝日スポーツキッズ」を生徒に配布して、新聞記事に目を通させ、記事のポイント等を把握しました。さらに、以前、別の生徒が作った記事を見せて、「取材をし文字にして記事にしていくと、このような立派な物に成るんですよ!」と、出来上がりの良さを伝え、意欲喚起を行い、興味を持たせました。

当日の様子

まずは発行している新聞の紹介。カラーで発行していてとてもきれいな紙面でした。
まずは発行している新聞の紹介。カラーで発行していてとてもきれいな紙面でした。
どのように紙面が構成されているかを教えてもらっています。
どのように紙面が構成されているかを教えてもらっています。
つづいてカメラの使い方のレクチャー。初めて扱う一眼レフに緊張します。
つづいてカメラの使い方のレクチャー。初めて扱う一眼レフに緊張します。

 

4月30日(火)事前学習終了後、生徒たちは緊張した面持ちで「朝日れすか」さんを訪れました。まずは社会で最も大切となる、挨拶をしっかり行い、本日のジョブシャドウの確認を行いました。早速、取材のレクチャーを受けて実践に入りました。次に、カメラの使い方を教えていただきました。1台何十万円もする一眼レフをはじめて手にした生徒は、とてもぎこちなく、かなり緊張していました。その後、AB2チームに分かれてそれぞれの取材内容の確認を行いました。確認終後、アポイントをとってある取材先へ向かいます。

 

取材方法のレクチャー。何を、どのようにインタビューするのかを教えてもらいます。
取材方法のレクチャー。何を、どのようにインタビューするのかを教えてもらいます。
実際の取材の様子。生徒が商店会長さんにお話を伺っています。かなり緊張していました。
実際の取材の様子。生徒が商店会長さんにお話を伺っています。かなり緊張していました。
こちらはプリント工房さんの取材の様子。カメラワークもさまになっています。
こちらはプリント工房さんの取材の様子。カメラワークもさまになっています。
これが生徒が実際に取材して出来上がった「号外」です。素晴らしい出来になりました。
これが生徒が実際に取材して出来上がった「号外」です。素晴らしい出来になりました。

 

Aチームは、柏駅西口の商店会会長さんのインタビュー。「このまちを活性化するために商店街通りのネーミングを募集したい」とのコメント等を、生徒は一生懸命メモ取りしていました。Bチームは、柏駅東口に新たにオープンしたプリント工房さんを取材。様々なイラストを、お客さんの要望に合わせてプリントするサービスを提供していることを取材しました。両チームとも、取材の受け答えや写真撮影をしっかりとこなし、無事取材は終了。挨拶をして朝日れすかに戻りました。生徒たちには、本日取材で聞き取ったメモを、一週間後の5月7日(火)までに原稿として仕上げるという宿題を貰いました。緊張した取材が終わり、ホッとした様子で終了しました。

 

事後学習

朝日れすかさんに感謝状を渡しました。 とても喜んでいただけました。 
朝日れすかさんに感謝状を渡しました。 とても喜んでいただけました。 

 

生徒たちは、取材メモを期日までにしっかりと原稿にして仕上げて提出してきました。それを朝日れすかさんに持っていったところ、「後日、号外として発行する予定です。」とおっしゃっていただきました。事後学習では、まずは今回がんばったこと、工夫したこと、印象に残ったこと、学んだことなどの感想を書きました。そして、お世話になった朝日れすかさんへのメッセージを書き、ラミネートで加工し、感謝状とともに朝日れすかさんに持っていきました。朝日れすかさんには大変喜んでいただき、「こんな感想や感謝状をいただけて光栄です」とお礼の言葉を頂きました。生徒たちも相手に思いや成果を伝えるのには、言葉だけではなく、形で示すことの大切さ等を学び、達成感や満足感を得たことと思います。

 

後日、朝日れすかさんは、生徒が作った記事を号外として発行して頂き、その記事をわざわざキャンパスに持ってきていただきました。生徒は「自分が作った記事が新聞になるなんて信じられない。すごく感動しました!」ととても喜んでいました。さらに、朝日れすかさんは今回の取材体験と号外発行のみに留まらず、生徒の作成した記事を、朝日新聞に折り込まれる地元柏のタウン誌「ASA西柏かわら版」として、校舎近隣および周辺宅に発行していただきました。キャンパスでも生徒が作成した記事が新聞に載ったことは大変光栄なことであり、キャンパス内の他の生徒にも広く感動を呼び起こし、様々な取り組みに興味関心を起こせるよう、校舎に掲示し、共有と意欲喚起を行いました。

所感 ・ 振り返り

今回は、新聞作成、取材の仕事見学を目的としていましたが、単なる職場見学ではなく、、朝日れすかさんの計らいにより、実際に取材体験を行わせていただきました。生徒たちは非常に緊張していましたが、レクチャーを受けて取材方法の基本を知り、取材に同行して実際にインタビューを行う事を通じて、新聞のひとつの記事が、多くの過程を経て仕上がることの大変さや、わたしたちの住む町の多くの人々が、社会のためにいろいろと取り組んでいることなど、多くのことを学べたと思います。そして、今後の生徒の人生に活かせる体験ができたことを大変嬉しく思います。

主催団体・参加者

私立 第一学院高等学校 高萩校(柏キャンパス) 2・3年次生

男子1名、女子2名