働く目的への気づき(愛知県・高校生)

カメラ店での職場観察を通して、写真部(委員会)の生徒がより専門的な知識を習得できる機会を作りました。地元に密着した老舗のお店なので、近隣同士の関係を深めるきっかけにも繋がればと考えました。

 

職場観察実施日:2013/5/22

計画・進捗

かねてから職場観察のお願いをし、ご承諾いただいていた「カメラの店 泉崖堂」へ訪問日時と実施内容の相談に行きました。お客さんが常に来店しているわけではないので、SDカード等のメディアを持ち込みそれを現像する過程の見学ならできるとのこと。見学と現像体験の内容で依頼をし、5月22日に生徒3名で受け入れていただきました。

事前打合せ ・ 事前学習

ワークシートに基づいて事前学習をしました。普段から写真に興味がある生徒たちなので、専門的なことや写真に関する仕事のことなど、質問事項も考えてもらいました。

当日の様子

SDカードのデータを選択する作業。教えてもらいながら自分たちで操作してみました。
SDカードのデータを選択する作業。教えてもらいながら自分たちで操作してみました。
現像機から写真が出てくる様子。やはり写りの質が違います。
現像機から写真が出てくる様子。やはり写りの質が違います。
用意してきた質問をそれぞれの生徒から店主に伺っています。
用意してきた質問をそれぞれの生徒から店主に伺っています。
みんなで記念撮影。
みんなで記念撮影。

 

5月22日、当日を迎え、緊張している生徒もいましたが、気さくな店主から色々教えてもらっているうちにリラックスでき、楽しみながら見学できました。SDカードの中の好きな写真を自分で選んだり色合いを調節したりする作業を実際に体験させてもらい、データを送って大きな現像機から写真が出てくるまでの過程を見学しました。ひと通り作業が終了した後は、それぞれが考えてきた質問をし、最後にみんなで記念撮影をしました。現像してできた写真と、証明写真半額券をお土産にいただきました。

事後学習

学んだ成果を校舎の面談室に貼り出しています。
学んだ成果を校舎の面談室に貼り出しています。

当日終了後、校舎に戻って、気づきや振り返りをワークシートに記入し、お礼状を作成しました。お土産に持って帰ってきたそれぞれの写真をまとめ、資料として模造紙に貼り、校内に掲示できるようにしました。

所感 ・ 振り返り

もともと普段からカメラを使っている生徒たちだったので、現像の見学や体験はとても勉強になったようです。訪問したお店は昭和4年創立の老舗で、店主の鈴木さんも長年この仕事を続けています。なぜこの仕事に就き、長く続けているかという質問には、「純粋にカメラや写真が好きだから」との答えが返ってきました。

 

一見当たり前の答えのようですが、「好きなことを仕事に選び、続けていけることが幸せだ」というシンプルな回答を聞いて、生徒たちは進路に対する迷いが少し吹っ切れたように見えました。短い時間ではありましたが、働く目的を、頭ではなく心で感じる機会になったと思います。

主催団体・参加者

私立 第一学院高等学校 養父校(豊橋キャンパス) 写真部

男子1名、女子2名